2020年10月3日土曜日

シャーロック10周年記念切手6「最後の問題 / マイクロフト・ホームズ」(Sherlock - The Final Problem / Mycroft Holmes)

シャーロック記念切手の6番目は、
シーズン4のエピソード3に該る「最後の問題」と
シャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズ

前回に引き続き、「シャーロック(Sherlock)」<サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)原作のシャーロック・ホームズシリーズを翻案して、舞台をヴィクトリア朝時代のロンドンから21世紀のロンドンに置き換え、自称「コンサルタント探偵」のシャーロック・ホームズが、同居人かつ相棒であるジョン・ヘイミッシュ・ワトスンと一緒に、スマートフォンやインターネット等の最新機器を駆使して、事件を解決する様を描くTVドラマで、英国 BBC が制作の上、2010年7月から BBC1 で放映>の放映10周年を記念して、2020年8月18日に英国ロイヤルメール(Royal Mail)から発行された記念切手について、紹介していきたい。

「最後の問題(The Final Problem)」は、「シャーロック」では、シーズン4のエビソード3(通算では、エピソード13)に該り、2017年1月15日に英国 BBC1 で放映されている。なお、日本放送日は、2017年7月22日。

この記念切手では、シャーロック・ホームズ(Sherlock Holmes→2020年8月29日付ブログで紹介済)の兄で、「英国政府の小さな地位」に居ながら、本人がコメントする以上に大きな権力を有しているマイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)がメインとなっている。

英国の俳優かつ脚本家で、小説家でもあるマーク・ゲイティス(Mark Gatis:1966年ー)が、マイクロフト・ホームズを演じている。なお、マーク・ゲイティスは、「シャーロック」シリーズの脚本を務める他に、共同制作者も兼ねている。


マイクロフトとシャーロックには、サー・アイザック・ニュートン(Sir Isaac Newton:1642年ー1727年)を超える天才と言われた妹ユーラスが存在していた。彼女は、シャーロックの飼い犬である「赤ひげ」を隠した上に、自宅だったマスグレイヴホールへの放火事件を起こしたため、要塞島シェリンフォードへと送られ、公には死亡したものと処理されていたのであった。


ナショナルポートレートギャラリー
(National Portrait Gallery)で販売されている
サー・アイザック・ニュートンの肖像画の葉書
(Sir 
Godfrey Kneller Bt. / 1702年 / Oil on panel
756 mm x 622 mm) 


記念切手の背景には、シャーロックとユーラスの二人が、ストラディヴァリウスのヴァイオリンを演奏する場面が描かれている。


「最後の問題」について、コナン・ドイル原作のシャーロック・ホームズシリーズのうち、タイトル自体は「最後の問題(The Final Problem)」(1890年)に倣っているものの、内容としては、以下の3作品の他、様々な作品が原案として使用されている。


(1)「三人の狩りデブ(The Three Garridebs)」(1924年)→第5短編集「シャーロック・ホームズの事件簿(The Case-Book of Sherlock Holmes)」(1927年)

(2)「マスグレイヴ家の儀式書(The Musgrave Ritual)」(1893年)→第2短編集「シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes)」(1893年)

(3)「グロリア・スコット号(The Gloria Scott)」(1893年)→第2短編集「シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes)」(1893年)


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