セントジョンズウッドロード(St. John's Wood Road - 画面手前を横に延びる通り)から見た リッソングローヴ通り(画面奥へ延びる通り) |
英国の作家であるデイヴィッド・ステュアート・デイヴィーズ(David Stuart Davies:1946年ー)が2022年に発表した「シャーロック・ホームズの更なる冒険 / 墓場からの復讐」(The further adventures of Sherlock Holmes / Revenge from the Grave → 2022年5月4日 / 5月14日 / 5月24日付ブログで紹介済)」において、「犯罪界のナポレオン(Napoleon of crime)」と呼ばれたジェイムズ・モリアーティー教授(Professor James Moriarty)の後継者と名乗る人物が、スイスのマイリンゲン(Meiringen)のライヘンバッハの滝(Reichenbach Falls)で彼を死に追いやったシャーロック・ホームズへの復讐劇を開始する。それに加えて、ジェイムズ・モリアーティー教授の後継者は、ホームズによって壊滅させられた組織を再興するべく、フランスから英国へと運ばれてくるある非常に高価なネックレスを奪う計画を遂行するのである。
そのネックレスは、バッキンガム宮殿(Buckingham Palace)へ運ばれるまで、オフィシャルには、City and Counties Bank(架空の銀行)の本店において保管されることになっていた。しかし、盗難のリスクを回避するべく、英国政府は、秘密裡に、そのネックレスを同行の本店からリッソングローヴ通り(Lisson Grove)の近くのブロードストリート(Broad Street)にある同行の支店へ移送する手筈を整えていた。
Roman Catholic Church of Our Lady |
リッソングローヴ通りからセントジョンズウッドロード方面を眺めたところ - 画面手前の右へ延びる通りは、ロッジロード(Lodge Road) |
リッソングローヴ通りは、ロンドンの中心部に所在するロンドン特別区の一つであるシティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)の北西部にあるマリルボーン地区(Marylebone)内の通りである。
Westminster Adult Education Service |
リッソングローヴ通りから フランプトンストリート(Frampton Street - 画面奥へ延びる通り)を見たところ |
リッソングローヴ通りは、地下鉄ベーカーストリート駅(Baker Street Tube Station)から、リージェンツパーク(Regent’s Park → 2016年11月19日付ブログで紹介済)の西側を取り巻くように、北へ向かって延びるパークロード(Park Road → 2019年8月18日付ブログで紹介済)と地下鉄エッジウェアロード駅(Edgware Road Tube Station)から北へ向かって延びるエッジウェアロード(Edgware Road → 2016年1月30日付ブログで紹介済)の2つの通りに挟まれるように、北へ向かって延びている。リッソングローヴ通りの東側は、パークロードに、西側は、エッジウェアロードに、そして、北側は、セントジョンズウッドロード(St. John’s Wood Road)に、南側は、マリルボーンロード(Marylebone Road)に囲まれている。
リッソングローヴ通り沿いに建つカウンシルフラット |
リッソングローヴ通りからセントジョンズウッドロードへと戻るところ |
リッソングローヴ通り近辺は、18世紀後半頃から、貧民街となり、飲酒、犯罪や売春等で悪名高かった場所であった。
リージェンツパークの北側を通り、カムデンタウン地区(Camden Town)まで延びるリージェンツ運河(Regent’s Canal)が1810年に出来上がり、そして、マリルボーン駅(Marylebone Station)が1899年に建設されたことに伴い、リッソングローヴ通り近辺も近代化の道を歩むことになった。
更に、第一次世界大戦(1914年-1918年)後と第二次世界大戦(1939年-1945年)後の再開発を経て、リッソングローヴ通り近辺は、現在に至っている。
チャーチストリートマーケットが終わった後 |
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