2021年5月11日火曜日

コナン・ドイル作「緋色の研究」<グラフィックノベル版>(A Study in Scarlet by Conan Doyle )- その1

英国の Metro Media Ltd. から、
Self Made Hero シリーズの一つとして、2010年に出版されている
コナン・ドイル作「緋色の研究」のグラフィックノベル版の表紙


サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)が1887年に発表したシャーロック・ホームズの記念すべき第一作である「緋色の研究(A Study in Scarlet → 2016年7月30日付ブログで紹介済)」のグラフィックノベル版が、英国の Metro Media Ltd. から、Self Made Hero シリーズの一つとして、2010年に出版されている。


本作品のグラフィックノベル版は、作家である Ian Edginton が構成を、そして、イラストレーターである I. N. J. Culbard が作画を担当している。


彼ら二人は、上記の Self Made Hero シリーズの中で、以下の作品を発表している。


(1)2008年: オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(Oscar Fingal O’Flahertie Wills Wilde:1854年ー1900年)作「ドリアン・グレイの肖像(The Picture of Dorian Gray)」(1889年)

(2)2009年: コナン・ドイル作「バスカヴィル家の犬(The Hound of the Baskervilles)」(1901年-1902年)

(3)2010年: コナン・ドイル作「緋色の研究」(1887年)

(4)2010年: コナン・ドイル作「四つの署名(The Sign of the Four → 2017年8月12日付ブログで紹介済)」(1890年)

(5)2011年: コナン・ドイル作「恐怖の谷(The Valley of Fear)」(1914年ー1915年)


「緋色の研究」のグラフィックノベル版の表紙には、以下のシーンが描かれている。


<上段> ブリクストンロード(Brixton Road → 2017年5月20日付ブログで紹介済)近くの空き家で発見されたイーノック・J・ドレッバー(Enoch J. Drebber)の死体の側で見つかった女性の結婚指輪を、彼を殺害した犯人に依頼されて、ダンカンストリート13番地(13 Duncan Street → 2017年5月27日付ブログで紹介済)に住むソーヤー(Sawyer)と名乗る老婆が引き取りに、ベーカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)を訪れる場面。なお、イーノック・J・ドレッバーの殺害犯がやって来るものと予想し、右手に拳銃を持ち、背中側に隠して立っている人物は、ジョン・H・ワトスンである。


<中段> ジョン・フェリアー(John Ferrier)と孤児のルーシー(Lucy)が、道に迷った上に、水や食料もなく、北米内陸部の砂漠を彷徨い歩いている場面。


<下段> ブリクストンロード近くの空き家において、イーノック・J・ドレッバーの死体が見つかった部屋の壁に、「RACHE(ドイツ語で「復讐」の意味)」と血で書かれた文字があった場面。画面左側より、スコットランドヤードのレストレード警部(Inspector Lestrade)、グレッグスン警部(Inspector Gregson)、そして、シャーロック・ホームズ。

英国の Metro Media Ltd. から、
Self Made Hero シリーズの一つとして、2010年に出版されている
コナン・ドイル作「緋色の研究」のグラフィックノベル版の裏表紙


「緋色の研究」のグラフィックノベル版の裏表紙には、以下のシーンが描かれている。


<上段> 物語の最後に、ホームズから新聞を渡されて、ワトスンが今回の事件に関する記事を読む場面。


<下段> ブリクストンロード近くの空き家であるローリストンガーデンズ3番地(3 Lauriston Gardens → 2017年3月4日付ブログで紹介済)において、付近を警邏中だったジョン・ランス巡査(Constable John Rance)が、米国オハイオ州クリーブランドに住むイーノック・J・ドレッバーの死体を発見する場面。


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