2019年6月8日土曜日

ロンドン フェントンハウス(Fenton House)–その1

フェントンハウスの建物正面全景–
以前、建物の外壁に時計が設置されていたことに因んで、「クロックハウス」と呼ばれていたが、
現在、時計は取り外されている。
写真の白い丸の部分に、以前、時計が設置されていた。

米国のペンシルヴェニア州(Pennsylvania)に出生して、英国人のクラリス・クルーヴス(Clarice Cleaves)との結婚後、1932年から1946年にかけて英国のブリストル(Bristol)に居を構えていた米国の推理作家で、「不可能犯罪の巨匠」とも呼ばれているジョン・ディクスン・カー(John Dickson Carr:1906年ー1977年)が1939年に発表した推理小説で、ギディオン・フェル博士(Dr. Gideon Fell)シリーズの長編第11作目に該る「テニスコートの殺人」(The Problem of the Wire Cage2018年8月12日 / 8月19日付ブログで紹介済)において、フランク・ドランス(Frank Dorrance)の絞殺死体が発見されたテニスコートがあるニコラス・ヤング邸は、ロンドン北西部郊外の高級住宅街ハムステッド地区(Hampstead2018年8月26日付ブログで紹介済)内にあるという設定になっているが、ハムステッド地区内には、「フェントンハウス(Fenton House)」と呼ばれる建物がある。


ノーザンライン(Northern Line)が停まる地下鉄ハムステッド駅(Hampstead Tube Station)の改札口を出ると、ジュビリーライン(Jubilee Line)が停まるスイスコテージ駅(Swiss Cottage Tube Station)からハムステッドヒース(Hampstead Heath→2015年4月25日付ブログで紹介済)へと北上してきたヒースストリート(Heath Street)が、目の前を通過している。

フェントンハウスの庭園への入口

このヒースストリートを横切り、フログナルライズ(Frognal Rise)の登り坂を上がって行くと、進行方向右手にハムステッドグローヴ(Hampstead Grove)が見えてくるので、そこで右折し、そして、少し進むと、進行方向左手に、フェントンハウス(Fenton House)が建っている。

庭園越しにフェントンハウス(横側)を望む

フェントンハウスは、1686年から1683年にかけて、ウィリアム・イーデス(William Eades)によって建設された。

フェントンハウスの庭園(その1)
フェントンハウスの庭園(その2)

フェントンハウスは、18世紀初め頃、オステンドハウス(Ostend House)と呼ばれており、その後、建物正面の外壁に時計が設置されたことに因んで、クロックハウス(Clock House)と呼ばれるようになった。

0 件のコメント:

コメントを投稿