「モリアーティ秘録(Professor Moriarty : The Hound of the D’Ubervilles)」は、2018年12月に東京創元社から創元推理文庫として出版された。なお、原作(英語版)は、2011年に Titan Publishing Group Ltd. から「Professor Moriarty : The Hound of the D’Ubervilles(モリアーティー教授:ダーバヴィル家の犬)」というタイトルで刊行されている。
創元推理文庫「ドラキュラ戦記」の表紙
表紙のオブジェは、松野光洋氏が造形。
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著者のキム・ニューマン(Kim Newman:1959年ー)は、英国のファンタジー作家、映画批評家で、かつ、ジャーナリストでもある。
キム・ニューマンの場合、アイルランド人の小説家であるブラム・ストーカー(Bram Stoker)こと、エイブラハム・ストーカー(Abraham Stoker:1847年ー1912年)が執筆したゴシック小説 / ホラー小説「吸血鬼ドラキュラ(Dracula → 2017年12月24日 / 12月26日付ブログで紹介済)」にあるように、吸血鬼のドラキュラ伯爵(Count Dracula)がアムステルダム大学の名誉教授であるエイブラハム・ヴァン・ヘルシング(Abraham Van Helsing → 2017年12月31日付ブログで紹介済)達に敗れて滅ぼされるのではなく、逆に、ドラキュラ伯爵がヴァン・ヘルシング教授達に打ち勝って、彼らを殺害したところから、物語を始めて、長編3部作を執筆している。
(1)長編第1作「ドラキュラ紀元(Anno Dracula → 2018年1月7日付ブログで紹介済)」(1992年10月に発表)
(2)長編第2作「ドラキュラ戦記(The Bloody Red Baron - Anno Dracula 1918 → 2018年1月14日付ブログで紹介済)」(1995年11月に発表)
(3)長編第3作「ドラキュラ崩御(Judgement of Tears - Anno Dracula 1959 → 2018年1月21日付けブログで紹介済)」(1998年11月に発表)
訳者の北原尚彦氏(1962年ー)は、日本のミステリー/SF/ホラー小説家、翻訳家で、古書研究家でもある。
北原尚彦氏は、日本シャーロック・ホームズクラブの会員で、世界中のシャーロック・ホームズ関連の書籍収集でも有名な日本有数のシャーロキアンである。また、彼は、サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)作品やホームズ関連のアンソロジーを数多く編纂 / 翻訳している。
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