「シャーロック・ホームズの挑戦」のフランス語訳版の表表紙– 画面右手前の人物がシャーロック・ホームズ、 画面右手奥の人物がジョン・ワトスンで、 そして、画面中央奥に居る眼鏡をかけている人物が ジェイムズ・モリアーティー教授(Professor James Moriarty) |
サー・アーサー・イグナティウス・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle:1859年ー1930年)の原作をベースに、シャーロック・ホームズとジョン・ワトスンの活躍について、小結はるか氏が漫画化した「シャーロック・ホームズの挑戦」が、マンガジュニア名作シリーズの一作として、学研教育出版社から2011年12月に出版された。
「シャーロック・ホームズの挑戦」は、フランス語に翻訳の上、2015年に「Les Enquetes De Sherlock Holmes」というタイトルで出版されている。
「シャーロック・ホームズの挑戦」のフランス語訳版には、以下の5話が収録されている。
(1)Enquête 1 : Les six Napoleons
物語の序盤、つまり、セントバーソロミュー病院(St. Bartholomew’s Hospital→2014年6月14日付ブログで紹介済)において、ワトスンがホームズに初めて出会う場面のみ、ホームズの記念すべき第1作目の長編である「緋色の研究(A Study in Scarlet→2016年7月30日付ブログで紹介済)」に基づいているが、ワトスンがホームズと出会った後は、「シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)」に収録されている「六つのナポレオン像(The Six Napoleons)」の内容に沿っている。
(2)Enquête 2 : La bande mouchetee
「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」に収録されている「まだらの紐(The Speckled Band)」の内容に沿っている。
(3) Enquête 3 : La ligue des rouquins
「シャーロック・ホームズの冒険(The Adventures of Sherlock Holmes)」に収録されている「赤毛組合(The Red-Headed League)」の内容に沿っている。
「シャーロック・ホームズの挑戦」のフランス語訳版の裏表紙– シャーロック・ホームズが、セントバーソロミュー病院において、 実験を行なっている場面が描かれている |
(4) Enquête 4 : Le dernier problème
物語の前半は、「シャーロック・ホームズ最後の挨拶(His Last Bow)」に収録されている「瀕死の探偵(The Dying Detective)」に基づいているが、物語の後半は、「シャーロック・ホームズの回想(The Memoirs of Sherlock Holmes)」に収録されている「最後の事件(The Final Problem)」の内容に沿っている。
(5) Enquête 5 : La maison vide
シャーロック・ホームズの帰還(The Return of Sherlock Holmes)」に収録されている「空き家の冒険(The Empty House)」の内容に沿っている。
学研教育出版社のマンガジュニア名作シリーズ自体、小学生の高学年を対象にしている関係上、内容は判りやすく、漫画化されている。また、コナン・ドイルの原作が、老若男女に関係なく、全世代に理解しやすい内容になっていることもあって、フランス語訳で読んでも、大人でも非常に面白く感じられる。
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