カールトンハウステラス10番地の建物全景 |
サー・アーサー・コナン・ドイル作「ギリシア語通訳(The Greek Interpreter)」によると、シャーロック・ホームズの兄であるマイクロフト・ホームズ(Mycroft Holmes)が創立発起人兼会員となっている「ディオゲネスクラブ(Diogenes Club)」は、シティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のセントジェイムズ地区(St. James's)にあるパル・マル通り(Pall Mall)沿いに所在していることになっている。一方、俳優のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)がシャーロック・ホームズ役を演じて、世界中で大人気のBBCドラマ「シャーロック(Sherlock)」では、「ディオゲネスクラブ」が入っている建物として、カールトンハウステラス10番地(10 Carlton House Terrace)が撮影に使用されている。
カールトンハウステラス10番地は、パル・マル通りと同様に、シティー・オブ・ウェストミンスター区のセントジェイムズ地区内にあり、トラファルガースクエア(Trafalgar Square)からセントジェイムズ宮殿(St. James's Palace)へ向かって西に延びるパル・マル通り(北側)とチャリングクロス交差点(Charing Cross)からバッキンガム宮殿(Buckingham Palace)へ向かって西に延びるザ・マル通り(The Mallー南側)に挟まれたエリアに位置している。
カールトンハウステラス(Carlton House Terrace)自体については、2015年10月24日付ブログを御参照いただきたい。
カールトンハウステラス10番地の建物は、 東棟の一番西側に建っている |
カールトンハウステラス10番地の建物は、カールトンハウステラスに沿って建つテラス式ハウスのうち、東棟の一番西側に該り、パル・マル通りからリージェントストリート(Regent Street)が始まって北上するところにあるウォーターループレイス(Waterloo Place)に面している。コナン・ドイルの原作で言及されているパル・マル通りとは、目と鼻の距離と言える位、近いところである。
カールトンハウステラス10番地の入口に架けられている 「英国学士院」の看板 |
カールトンハウステラス10番地の入口横の壁に架けられている彫刻 |
カールトンハウステラス10番地には、現在、「英国学士院(British Academy)」が入居している。
英国学士院は、人文社会科学の研究者による自治組織であり、そのため、通常は同建物内に入館することはできないものの、(1)講演会の時と(2)毎年9月の週末にロンドン内の建築物が一般公開されるオープンハウス(Open House)の際には、見学が可能である。
カールトンハウステラス11番地の建物外壁には、 英国の政治家で、ヴィクトリア朝中期から後期にかけて、 自由党を率いて、首相を4度務めたウィリアム・ユワート・グラッドストン (William Ewart Gladstone:1809年―1898年)がここに住んでいたことを示す ロンドン・カウンティー・カウンシル(London County Council)管理の プラークが架けられている |
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