2020年3月7日土曜日

ロンドン チルターンコート(Chiltern Court)

ベーカーストリート越しに、「チルターンコート」を見上げたところ

「タイムマシン(The Time Machine)」(1896年)、「モロー博士の島(The Island of Dr. Moreau)」(1896年)、「透明人間(The Invisible Man)」(1897年)、「宇宙戦争(The War of the Worlds)」(1898年)や「月世界旅行(The First Man in the Moon)」(1901年)等を執筆した英国の作家であるハーバート・ジョージ・ウェルズ(Herbert George Wells:1866年ー1946年→彼の場合、日本において、フルネームではなく、H・G・ウェルズと表記されることが多い。)が住んでいた建物が、地下鉄ベーカーストリート駅(Baker Street Tube Station)の近くにある。

ハーバート・ジョージ・ウェルズが発表した SF 小説の作品群
(「タイムマシーン」、「モロー博士の島」、「月世界旅行」や「透明人間」等)

その建物は、現在、「チルターンコート(Chiltern Court, Baker Street, Marylebone, London NW1 5SR)」と呼ばれており、ロンドンの中心部であるシティー・オブ・ウェストミンスター区(City of Westminster)のマリルボーン地区(Marylebone)内に所在している。

「チルターンコート」の入口–
入口右側の外壁に、H・G・ウェルズがここに住んでいたことを示す
プレートが架けられている

「チルターンコート」は、東西に延びるマリルボーンロード(Marylebone Road)と南北に延びるベーカーストリート(Baker Street→2016年10月1日付ブログで紹介済)が交差する北東の角に建つ大きなフラットで、地上階(Ground Floor)には、レストラン、カフェや小売店等の商業施設が多く営業している。
また、地上階の一部と地下は、地下鉄ベーカーストリート駅として使用されている。現在、地下鉄ベーカーストリート駅には、サークルライン(Circle Line)、ハマースミス・アンド・シティーライン(Hammersmith and City Lineーサークルラインと同じホームを使用)、メトロポリタンライン(Metropolitan Line)、ジュビリーライン(Jubilee Line)とベーカールーライン(Bakerloo Line)が乗り入れており、「チルターンコート」に住む住民にとっては、非常に交通の便が良い場所である。

H・G・ウェルズは、1930年から1936年までの間、
「チルターンコート」に住んでいた

「チルターンコート」の入口は、マリルボーンロードとベーカーストリートが交差した北東の角からベーカーストリートを10m程北上したところにあり、ベーカーストリートに面している。
この入口の右側の外壁に、H・G・ウェルズがここに住んでいたことを示すプレートが架けられている。このプレートによると、H・G・ウェルズがここに住んでいたのは、彼の60歳代後半に該る1930年から1936年にかけてである。

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