2023年10月27日金曜日

ゲームブック「シャーロック・ホームズ 4つの事件捜査」(Sherlock Holmes - Four Investigations)- その2


ある深夜、シャーロック・ホームズとジョン・H・ワトスンの2人が共同生活を送っているベイカーストリート221B(221B Baker Street → 2014年6月22日 / 6月29日付ブログで紹介済)の郵便受けに、何者かが4つの事件が入った封筒を直接投函して、立ち去ったのである。


翌朝、4つの事件が入った封筒の内容に目を通したホームズは、協力を申し出るワトスンに対して、一番簡単そうに思われた封筒を手渡すと、まず手始めに、この事件をワトスン単独で捜査するように指示したのである。


<第1の事件:ベイカーストリートの猫(The Cat of Baker Street)>



ワトスンは、ホームズと共同生活を送るベイカーストリート221Bを出ると、ホームズから渡された封筒の住所を再確認した。なんと、その住所は、直ぐ隣りの「ベイカーストリート219番地(219 Baker Street)」であった。


ワトスンがベイカーストリート219番地のドアをノックすると、驚くことに、出て来たのは、ハドスン夫人( Mrs. Hudson)だった。

ハドスン夫人によると、ベイカーストリート221番地の建物に加えて、ベイカーストリート219番地の建物も所有している、とのことだった。



ベイカーストリート219番地の建物は、左右の2部屋に分かれており、左側の「Tenant’s Living Room」については、既にテナントが決まっているものの、まだ入居前であった。

一方、右側の「Caretaker’s Suite」に関しては、現在、ハドスン夫人が使用中だった。


実は、ハドスン夫人は、右側の「Caretaker’s Suite」において、猫を飼っていて、ロザリー(Rosalie)と名付けていた。

ハドスン夫人曰く、ベイカーストリート221番地の建物内で猫を飼うと、ホームズが非常に嫌がるため、止むを得ず、ベイカーストリート219番地の建物内で猫を飼わざるを得なかったのである。



ある日、ハドスン夫人が、ベイカーストリート219番地の「Caretaker’s Suite」において、猫のロザリーが飲む水と食べる餌の準備をして、しゃがんでいた際、突然、後頭部に衝撃があり、気を失ってしまった。

暫くして、ハドスン夫人が目を覚ますと、猫のロザリーの姿は、何処にもなかった。


ハドスン夫人は、ワトスンに対して、行方不明になった猫のロザリーの居場所を早急に探してほしいと依頼した。

果たして、行方不明になった猫のロザリーは、現在、何処に居るのだろうか?



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