2014年7月26日土曜日

ロンドン ノース ガウアー ストリート187番地(187 North Gower Street)/もう一つのベイカーストリート221B

画面中央の建物がノース ガウアー ストリート187番地

もう一つのベイカーストリート221B」とは一体何だろうと、疑問に思われることだろう。それは、BBC(British Broadcasting Corporation)1で放映されている推理ドラマ「シャーロック(Sherlock)」の舞台となっている場所である。「シャーロック」では、物語の背景をヴィクトリア女王の時代ではなく、現代に置き換え、そこに現代人であるシャーロック・ホームズとジョン・ワトスンが登場し、サー・アーサー・コナン・ドイルの作品にヒントを得た事件を解決していくというストーリーが構築されている。この「シャーロック」の大人気は、ホームズ役のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)とワトスン役のマーティン・フリーマン(Martin Freeman)を一気にスターダムに押し上げた。「シャーロック」は、2014年1月までに3シリーズが放映され、現在、第4シリーズの撮影が進んでいる。「シャーロック」に限らず、BBCが放映する推理ドラマは概ねとても良く出来ていると思う。

この「シャーロック」において、ホームズとワトスンが共同生活を送るベイカーストリート221B の外観として使用された建物が、ロンドン地下鉄のユーストン スクエア駅(Euston Square Tube Station)の近くにある。同駅の北側出口から地上に出た右手にノース ガウアー ストリート(North Gower Street)が走っていて、この通りを25m程北上した向かって左側に、この建物(ノース ガウアー ストリート187番地)がある。ドイル作品のベイカーストリート221B とは異なり、日本でいう1階(英国でいうグランドフロア)では、カフェ(Speedy's Cafe)が営業している。このカフェの左横にある玄関のドアを開けて、ベイカーストリート221B に入ることになる。「シャーロック」では、ドイルの原作通り、ホームズとワトスンの部屋は日本でいう2階(英国でいうファーストフロア)にある。


このノース ガウアー ストリートは、住居やこじんまりしたホテル等がある通りで、カフェ近辺を除くと、閑静というか、あまり人通りのない閑散としたところで、「シャーロック」の撮影に使われた場所とは、とても思えないが、そうでなければ、撮影中、逆に騒ぎになって仕方がないのかもしれない。

生憎と、地下鉄ユーストンスクウェア駅(Euston Square Tube Station)近辺には、有名な観光名所がなく、つまり、観光ルートから外れてはいるが、ホームズファンであれば、ベイカーストリート(Baker Street)近辺に出かけたついでに、足をのばして立ち寄ってみてほしい。地下鉄ユーストンスクエア駅へは、地下鉄ベイカーストリート駅(Baker Street Tube Station)から、サークルサイン(Circle Line)、ハマースミス・アンド・シティー・ライン(Hammersmith and City Line)、あるいは、メトロポリタンライン(Metropolitan Line)に乗って2駅。

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